はじめに

はじめに

「費用を抑えたいから、できれば自分で相続手続きを進めたい」という方は多いと思います。

結論から言うと、相続手続きの一部は自分で進めることができます。ただし、実際にやってみると想像以上に時間と手間がかかるのが現実です。

この記事では、自分でやると実際どうなるかをリアルに解説した上で、自分でできるケースと専門家に依頼すべきケースを整理します。

自分でやると実際どうなるか

STEP 1自分でやると実際どうなるか

「戸籍を集めて書類を揃えるだけ」と思っていると、実際には次のような壁にぶつかります。

① 戸籍収集だけで数週間かかることがある
亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を集めるには、複数の市区町村に郵送請求する必要がある
本籍地が変わっているたびに別の役所へ請求→届く→また別の役所へ…という繰り返し
明治・大正時代の古い戸籍が届いても、記載内容が読み解けず手が止まる
② 遺産分割協議書の作成は一歩間違えると無効になる
相続人が一人でも欠けると無効。全員の署名・実印が必要
記載内容に不備があると金融機関・法務局に受け付けてもらえず作り直しになる
相続人の中に「ハンコを押したくない」という方がいると手続き全体が止まる
③ 銀行の相続手続きは金融機関ごとに書式が違う
金融機関ごとに独自の相続届や書式があり、窓口に何度も足を運ぶことになる
提出書類に不備があるたびに出直し。口座が複数あれば金融機関ごとに繰り返す
仕事をしながら進める場合、平日に何度も休まなければならない
④ 全体でどれくらい時間がかかるか
シンプルなケースでも、戸籍収集〜銀行手続き完了まで3〜6か月かかることが多い
相続人が多い・不動産がある・金融機関が複数あると1年以上かかるケースも
その間ずっと書類の準備・確認・窓口対応が続く

相続手続きは自分でできるのか

STEP 2それでも自分でできる手続きとは

大変さを理解した上で、それでも自分で進められる手続きは次のとおりです。

📋 自分で進められる主な手続き
戸籍の収集・相続人の確定
財産調査(預貯金・不動産・株式等の確認)
銀行口座の解約・払い戻し手続き
遺産分割協議(相続人間での話し合い)
⚠ 専門家でないとできない手続き
不動産の相続登記 → 司法書士(2024年4月より義務化・3年以内)
相続税申告・準確定申告 → 税理士

自分でできるケース

STEP 3自分で進めやすいケース・専門家に頼むべきケース
✅ 自分でも進めやすい
相続人が少ない(配偶者と成人の子のみ等)
財産が預貯金のみでシンプル
不動産がない
相続人同士で揉めていない
時間に余裕がある
⚠ 専門家に相談すべき
相続人が多い・関係が複雑・未成年者が含まれる
不動産がある(登記義務化あり)
相続税が発生する可能性
相続人間でトラブルがある
借金がある・相続放棄を検討
手続きに時間をかけられない

専門家ごとの業務範囲

STEP 4専門家ごとの業務範囲
📋 行政書士(当事務所)
遺産分割協議書の作成
相続関係説明図の作成・戸籍収集支援
各種相続書類の整理・金融機関手続きのサポート
📋 司法書士
不動産の相続登記(2024年4月より義務化・3年以内)
相続放棄・限定承認の申立書作成
📋 税理士
相続税の申告・納税(相続税法第27条第1項)
準確定申告(所得税法第124条)
⚠ 相続登記の義務化に注意

2024年4月1日より、相続による不動産の取得を知った日から3年以内の登記申請が義務付けられました。正当な理由なく怠った場合は10万円以下の過料の対象となります。

当事務所でできること

当事務所でできること

「自分でやろうとしたけど途中で詰まってしまった」という方もよくいらっしゃいます。こんな状況になっていませんか?

戸籍を集め始めたが、どこまで集めれば揃ったのかわからない
遺産分割協議書を作ったが、これで合っているか自信がない
銀行に書類を持っていったら受け付けてもらえず、何が不足しているかわからない

「どこまで自分でできるか」の判断も含めてご相談いただけます。途中から引き継ぐことも可能です。必要に応じて司法書士・税理士もご紹介します。

🏛 行政書士(当事務所)
遺産分割協議書の作成
相続関係説明図の作成
各種相続書類の収集・整理
遺言書作成のサポート
⚖ 司法書士(ご紹介)
不動産の相続登記
(2024年4月より義務化)
相続放棄・限定承認の
申立書作成
📊 税理士(ご紹介)
相続税の申告・納税手続き
準確定申告

三重県鈴鹿市の行政書士事務所

相続手続きについてお気軽にご相談ください

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まとめ

まとめ

自分でできるか・専門家に依頼するかの判断基準をまとめると次のとおりです。

自分
でOK
相続人少・預金のみ・不動産なし・揉めていない・時間がある
戸籍収集・財産調査・銀行口座解約等は自分で可能
行政
書士
遺産分割協議書・戸籍収集・書類整理・途中からの引き継ぎも可
自分でやって詰まった方も途中から相談できます
必ず
専門家
不動産登記 → 司法書士 / 相続税申告 → 税理士
法律上の独占業務。登記懈怠は10万円以下の過料

⚠ 自分ではできない

「全部自分でやる」か「全部任せる」かではなく、自分でできる部分は進めながら、難しい部分だけ専門家に相談するというやり方もできます。まず一度相談してみてください。

【免責事項】
本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言を提供するものではありません。個別の事情により手続きや結果が異なる場合がありますので、具体的なご相談は専門家にお問い合わせください。

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