はじめに

「公正証書遺言を作っておきたい。でも、まず何をどこに問い合わせればいいのか——」

四日市市にお住まいの方であれば、答えはシンプルです。中心街の四日市公証人合同役場に予約を入れることから始まります。近鉄四日市駅からもJR四日市駅からも徒歩数分。桑名市・鈴鹿市・いなべ市・菰野町など、北勢地域から来られる方にも利用しやすい立地です。

とはいえ、当日いきなり訪ねて作れるものではありません。予約から作成日まで、事前に整えておくべきことがいくつもあります。このページでは、四日市公証人合同役場の連絡先から、費用の目安、当日までに揃える書類、そして「自分でやるか、専門家に頼むか」の判断まで、順番にご案内します。

📋 このページで押さえられること
公正証書遺言は、なぜ相続対策として最も推奨されるのか
四日市公証人合同役場の連絡先・所在地・アクセス・予約導線
予約から作成完了までのざっくりとしたロードマップ
手数料(財産規模別)と、揃えるべき書類
ご自身で進めるか、行政書士に依頼するかの見極めどころ

まずはここへ|四日市公証人合同役場

遺言公正証書の作成窓口は、四日市市内では中央通り沿いの「四日市公証人合同役場」1か所です。近鉄四日市駅の西口を出て徒歩3分ほど。鵜の森公園を目印にすると迷いにくい場所にあります。桑名市・鈴鹿市・いなべ市など近隣にお住まいの方も、津まで行かず、この四日市の役場で作成できます。

🏛 四日市公証人合同役場
所在地
〒510-0074
三重県四日市市鵜の森1丁目3番15号 リックスビル3階
電話
最寄り駅
近鉄「四日市」駅 西口 徒歩約3分
JR「四日市」駅 徒歩圏
お車で
専用駐車場なし。近鉄四日市駅前の駐車場、または鵜の森公園周辺のコインパーキング(民間駐車場複数あり)が利用しやすいです。
予約
電話または公式の予約申込みフォームから。事前予約が必須です。
取扱業務
遺言公正証書、任意後見契約、金銭消費貸借の公正証書、事業承継関係の各種契約書、定款認証、確定日付 ほか
⚠ 予約なしで訪問しても作成はできません
遺言公正証書は、公証人との事前打ち合わせを経てから作成する仕組みです。当日、飛び込みで作れるものではありません。相談予約から実際の作成までは、内容によりますが短くても2〜3週間、複雑な内容なら1〜2か月を見ておくと安心です。
💡 役場に出向くのが難しい場合
ご入院中・施設ご入所中・ご体調がすぐれないといった事情がある場合には、公証人がご自宅や病院、施設まで出張して作成することも可能です。

予約から作成日までの流れ

実際の動きを時系列で見ておきましょう。全体の流れがわかると、どこで何を準備すればいいかがつかみやすくなります。

STEP
1
 
お手元の財産と、渡したい相手を整理する
預貯金・不動産・株式・生命保険など、お持ちの財産をざっと書き出します。「誰に、何を、どのくらい」——このメモがあるだけで、次以降のステップが驚くほどスムーズになります。
STEP
2
 
公証役場に電話または予約フォームで連絡
059-353-3394に電話するか、公式サイトの予約フォームから相談日を確保します。この時点で財産の概要と相続人の構成を伝えておくと、必要書類を具体的に案内してもらえます。
STEP
3
 
書類集めと、遺言文案の詰め
戸籍謄本、印鑑登録証明書、不動産関係の書類などを揃えつつ、公証人と文案をやり取りします。ここが実は一番時間がかかるパートで、書類の追加請求や修正が入ることもあります。
STEP
4
 
証人2名の段取り
作成日にご一緒いただく証人2名を確保します。ご家族には頼めない制約があるため、多くの方は行政書士に依頼するか、公証役場に紹介を頼むことになります。
STEP
5
作成日|リックスビル3階で完成
当日、遺言者ご本人と証人2名が四日市公証人合同役場に集まります。公証人が遺言内容を読み上げ、内容に問題がなければ署名・押印して完成です。原本は役場が保管し、ご本人には正本・謄本に相当する書面等が交付されます。

なぜ「公正証書」を勧めるのか

遺言書には3つの方式(自筆証書・公正証書・秘密証書)がありますが、実務でご相談を受けるとほぼ公正証書遺言をお勧めすることになります。理由は次の3点に集約されます。

1
法律のプロが関与するので、無効になりにくい
公証人は裁判官・検察官・弁護士などの実務経験を経た法律家です。文言と形式の両面をチェックしながら作成するため、「日付があいまい」「押印がない」といった形式不備で無効になる、というリスクはほぼありません。
2
残されたご家族が「検認」の負担を負わなくてよい
自筆証書遺言(法務局保管制度を利用したものを除く)は、相続発生後に家庭裁判所での検認(遺言書の存在を公的に確認する手続き)が必須です。公正証書遺言ならこれが不要。銀行の解約手続きなどにすぐに使えるため、ご家族の実務負担が段違いに軽くなります。
3
原本を役場が保管してくれる
作成された遺言書の原本は公証役場(この場合は四日市公証人合同役場)が保管します。ご自宅で管理する必要がないので、災害・紛失・特定のご家族による隠匿といったリスクから完全に守られます。ご本人は謄本(写し)を手元に置いておく形になります。
その代わり、費用と手間はかかる
公証人手数料が発生し、証人2名を確保する必要があります。証人は近しいご家族には頼めないため、意外とここが最初の壁になります。書類集めも合わせると、負担は小さくありません。この手間を減らしたい方は、行政書士などにご依頼いただく形が一般的です。

公証人手数料の目安

「四日市の役場だと高いのか、津の役場だと安いのか」——結論から言うと、どこの公証役場でも金額は同じです。手数料は「公証人手数料令」という法律で全国一律に決まっており、四日市も津も鈴鹿から来られた方も同額です。金額は渡そうとしている財産の価額によって段階的に上がります。

目的の価額(渡す財産の価額)
手数料
〜50万円
3,000円
50万円超〜100万円
5,000円
100万円超〜200万円
7,000円
200万円超〜500万円
13,000円
500万円超〜1,000万円
20,000円
1,000万円超〜3,000万円
26,000円
3,000万円超〜5,000万円
33,000円
5,000万円超〜1億円
49,000円
📋 計算のルール
手数料は財産を受け取る人ごとに別々に計算し、それを合計したものが基本額です。さらに全体の財産価額が1億円以下の場合は、この合計に13,000円が加算されます(「遺言加算」と呼ばれます)。加えて、正本・謄本に相当する書面等の交付手数料が別途必要です(書面1枚300円、電子データ1通2,500円)。
💡 ざっくり試算
ケースA|3,000万円を配偶者お一人に
26,000円 + 13,000円(遺言加算)= 39,000円

ケースB|長男に2,000万円、次男に1,000万円
26,000円(2,000万円分)+ 20,000円(1,000万円分)+ 13,000円(遺言加算)= 59,000円

当日までに揃える書類

「何を用意すればいいですか」というご質問をよくいただきます。ご遺言の内容によって細かい違いはありますが、大きく分けて①本人確認②相続関係③財産の内訳の3種類が基本です。実際の書類は、予約時のヒアリングで公証人から具体的に案内があります。

📋 準備リスト
 
① ご本人確認のためのもの
印鑑登録証明書(発行から3か月以内)と実印。またはマイナンバーカード・運転免許証・パスポートなどの顔写真付き公的身分証明書
 
② 相続関係を示す戸籍
遺言者と相続人の関係がわかる戸籍謄本一式。必要に応じて改製原戸籍や除籍謄本も。四日市市に本籍がある戸籍は、四日市市役所(諏訪町)または各地区市民センターで取得できます。
 
③ 相続人以外に財産を渡す場合
お孫さん・お世話になった方・法人などに遺贈する場合は、その方の住民票(法人の場合は登記事項証明書)
 
④ 不動産があるとき
登記事項証明書または権利書と、固定資産評価証明書(または固定資産税の納税通知書)。四日市市内の不動産の評価証明書は四日市市役所で取得できます。
 
⑤ 預貯金・有価証券などの内訳
通帳のコピーや口座番号のメモ、証券会社の残高報告書など。ぴったりの残高でなくても、対象となる財産が特定できれば大丈夫です。
⚠ 見落とされがちなポイント|証人2名の確保
当日、遺言者ご本人のほかに証人が2名必要です。ここで詰まる方が本当に多くいらっしゃいます。というのも、推定相続人・受遺者(財産を受け取る予定の方)・これらの配偶者や直系血族は証人になれないため、ご家族には頼めないケースがほとんどです。ご友人にお願いすると遺言の内容がその方に知られてしまいます。四日市公証人合同役場でも証人を紹介してもらえますが(謝礼が必要)、行政書士などの専門家に依頼するケースが実務では多いです。

「自分で」か「専門家へ」か——見極めどころ

ここまでご覧いただき、「自分でもいけそう」と感じた方もいれば、「思ったより大変そうだ」と感じた方もいらっしゃると思います。判断の目安を並べます。

✅ ご自身で進めやすい
・財産が預貯金中心でシンプル
・相続人が1〜2名で関係も明快
・渡したい配分がはっきり決まっている
・平日昼間に役所を回れる
・証人になってくれる知人がいる
⚠ 専門家に相談したほうが早い
・不動産・農地・自社株が含まれる
・前婚のお子さんがいる/複雑な家族関係
・特定の方に多く残したい(遺留分=法律で保障された最低限の相続分への配慮が必要)
・証人を頼める方がいない
・仕事や介護で時間を確保しづらい

よくいただくご質問
Q. 四日市公証人合同役場は電話とフォーム、どちらで予約するのがよいですか?

どちらでも大丈夫ですが、電話(059-353-3394)だと財産の概要や相続人の構成をその場で伝えられるので、必要書類の案内までスムーズに進みます。時間外に手続きを進めたい方は、公式サイトの予約フォームが便利です。

Q. すべて自分でやった場合、どれくらいの費用で収まりますか?

公証役場に支払う手数料(財産規模による・上の表を参照)と、正本・謄本相当の書面等の交付手数料が主な出費です。行政書士などへの報酬が発生しないので、財産構成がシンプルであればコストを抑えられます。ただし、戸籍集めや役場との文案調整はすべてご自身で進める前提です。

Q. 行政書士に頼むと、いくらくらいかかりますか?

事務所によって料金は異なります。当事務所の費用についてはこちらのページに掲載しています。公証役場への手数料は、行政書士への報酬とは別に発生する点にご注意ください。

Q. 証人を頼める人がまわりにいません。どうすればいいですか?

四日市公証人合同役場に相談すれば、証人を紹介してもらえる場合があります(別途謝礼が必要)。もう一つの選択肢として、行政書士に証人役を依頼する方法があります。当事務所にご依頼いただく場合、証人の立会いも合わせて対応しています。

Q. 一度作った内容は、後から変えられますか?

変えられます。ただし公正証書遺言を変更・撤回するには、新しい公正証書遺言を作り直すか、自筆証書遺言で撤回する必要があります。「一部だけ直したい」ケースでも作り直しになるので、公証役場の手数料が再度かかる点は押さえておいてください。

遺言書を作ろうと思われた方は、ご家族のことを本気で大切に想っていらっしゃる方ばかりです。

「あの子に苦労をかけたくない」

「残された家族みんなで、仲良く過ごしてほしい」

——そんなお気持ちを、確かな形で残せるのが遺言書です。

ご家族のかたちは一つひとつ違いますから、教科書通りの答えはありません。

だからこそ、まずはお話を伺うところから始めさせてください。

四日市市にもご自宅やご指定の場所まで伺います。

お気持ちを聞かせていただけたら嬉しく思います。

行政書士髙橋 大輔

四日市市の方の遺言作成サポート

遺言書の作成を考え始めると、こんなお悩みにぶつかる方が多いです。

そもそも何を書けばよいか整理できない
戸籍・不動産関係書類を収集するのが難しい
立ち会ってくれる証人が見つからない

当事務所では、ご意向を伺うところから、遺言文案の検討・書類の収集代行・四日市公証人合同役場との調整・当日の証人立会いまでを一括でお手伝いします。四日市市にもご相談に伺います。「何から始めればいいかわからない」「考えがまとまっていない」——そんな段階で構いません。お話を聞かせてください。初回相談は無料です。

🏛 行政書士(当事務所)
ご意向の整理・文案検討
戸籍収集・相続人調査
公証役場との調整
証人としての立ち会い
⚖ 司法書士(ご紹介)
相続発生後の不動産登記
(2024年4月より義務化)
📊 税理士(ご紹介)
相続税の試算・申告
準確定申告

三重県鈴鹿市の行政書士事務所

四日市市の遺言作成のご相談を承っております

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まとめ
窓口
四日市公証人合同役場(四日市市鵜の森・リックスビル3階)/近鉄四日市駅から徒歩約3分
予約
電話(059-353-3394)または公式サイトの予約フォームから。予約から作成まで数週間〜1か月程度
書類
本人確認・戸籍・財産の内訳の3種類が基本。詳細は予約時のヒアリングで確定
費用
全国一律。財産1,000万円規模で3万円台が目安
証人
2名必須。ご家族に頼めないケースが多いため、専門家への依頼が現実的
【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言を提供するものではありません。手数料・必要書類等は変更される可能性があります。最新情報は四日市公証人合同役場または日本公証人連合会公式サイトにてご確認ください。

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