はじめに
はじめに
相続手続きや遺言作成を始めようとしたとき、「何がどこにあるか分からない」という状況が最大の障壁になります。財産目録はすべての相続対策の出発点です。
この記事では、財産の種類別の確認方法・見落としやすい財産・遺言書との連動を詳しく解説します。
財産の種類別確認方法
STEP 1財産の種類別確認方法
見落としやすい財産
STEP 2見落としやすい財産
⚠ デジタル資産
ネットバンク・ネット証券・暗号資産(仮想通貨)・ポイント等。IDとパスワードを別途管理してエンディングノートに記録しておくことが推奨される
⚠ みなし相続財産(相続税法第3条)
死亡保険金・死亡退職金・iDeCoの死亡一時金は本来の相続財産ではないが相続税の課税対象。財産目録に含めて把握する必要がある
⚠ 名義預金
名義は子でも実質的に被相続人が管理している預金は相続財産に含まれる可能性がある。税務調査で最も指摘されやすい申告漏れの一つ
遺言書・相続税試算との連動
STEP 3遺言書・相続税試算との連動
📋 財産目録が整うと3つがスムーズになる
①遺言書の作成 2019年改正で財産目録のみパソコン作成可(民法第968条第2項)。各ページに署名・押印が必要。財産を事前に整理しておくと遺言本文の作成がスムーズになる
②相続税の試算(税理士業務) 財産の全体像と評価額が分かれば、基礎控除との比較・節税対策の検討が可能になる
③相続発生後の手続き 財産目録があれば残された家族が「何がどこにあるか」を素早く把握でき手続きの遅延・漏れを防げる
財産目録の実際の書き方・記載例
STEP 4財産目録の実際の書き方・記載例
書式は自由ですが、誰が読んでも財産を特定できることが最重要です。以下の項目を財産の種類ごとに一覧表形式で記載することをおすすめします。
📋 不動産の記載例
所在:三重県○○市○○町○番地
地番:○番○
地目:宅地 地積:○○○.○○㎡
家屋番号:○番○ 種類:居宅
構造:木造瓦葺2階建 床面積:1階○○.○○㎡/2階○○.○○㎡
※登記事項証明書の記載通りに書く
地番:○番○
地目:宅地 地積:○○○.○○㎡
家屋番号:○番○ 種類:居宅
構造:木造瓦葺2階建 床面積:1階○○.○○㎡/2階○○.○○㎡
※登記事項証明書の記載通りに書く
📋 預貯金の記載例
金融機関名:○○銀行 支店名:○○支店
口座種別:普通預金 口座番号:○○○○○○○
名義:○○ ○○(本人名義)
口座種別:普通預金 口座番号:○○○○○○○
名義:○○ ○○(本人名義)
📋 生命保険の記載例
財産目録に記載するのは受取人が被相続人本人の保険(解約返戻金・満期保険金等が相続財産になるもの)に限ります。受取人が相続人に指定されている死亡保険金は受取人固有の財産のため記載不要です。
保険会社:○○生命保険 証券番号:○○○○○○○○
保険種類:養老保険 解約返戻金目安:○○○万円
受取人:本人(○○ ○○)
保険種類:養老保険 解約返戻金目安:○○○万円
受取人:本人(○○ ○○)
📋 有価証券(株式・投資信託等)の記載例
証券会社:○○証券 支店名:○○支店
口座番号:○○○○○○○○
銘柄:○○株式会社(証券コード:○○○○) 株数:○○○株
銘柄:○○投資信託 口数:○○○○○口
※取引残高報告書を参照。銘柄・口数は変動するため定期的に更新する
口座番号:○○○○○○○○
銘柄:○○株式会社(証券コード:○○○○) 株数:○○○株
銘柄:○○投資信託 口数:○○○○○口
※取引残高報告書を参照。銘柄・口数は変動するため定期的に更新する
📋 負債の記載例
借入先:○○銀行 種別:住宅ローン
残高:○○○○万円(令和○年○月時点)
返済期間:令和○年○月まで
残高:○○○○万円(令和○年○月時点)
返済期間:令和○年○月まで
⚠ 残高・評価額は定期的に更新する
財産目録は作って終わりではありません。残高・評価額は変動するため、年1回程度の見直しを推奨します。また遺言書の財産目録として添付する場合は、各ページに署名・押印が必要です(民法第968条第2項)。
まとめ
まとめ
【免責事項】
本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言を提供するものではありません。個別の事情により手続きや結果が異なる場合がありますので、具体的なご相談は専門家にお問い合わせください。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言を提供するものではありません。個別の事情により手続きや結果が異なる場合がありますので、具体的なご相談は専門家にお問い合わせください。
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