はじめに

「相続手続きってどのくらいかかるの?」——亡くなった直後、まず気になるのが手続きの期間です。

一般的には3か月〜1年程度といわれますが、状況によって大きく変わります。

早ければ2〜3か月で終わることもあれば、遺産分割がまとまらずに数年かかることもあります。

この記事では、まず押さえるべき期限・手続きごとの目安期間・長引く原因・早く終わらせるポイントを詳しく解説します。

まず確認:期限のある手続きと優先順位

STEP 1まず確認:期限のある手続きを最優先で

スケジュールを立てる前に、期限を過ぎるとペナルティが発生する手続きを先に把握しておくことが大切です。

3か月
以内
相続放棄・限定承認 ⚠ 最優先
民法第915条第1項|相続を知った日から3か月以内に家庭裁判所へ申述。借金が多い場合は特に早めに判断を
4か月
以内
準確定申告(税理士業務)
所得税法第124条|亡くなった方に所得があった場合。相続を知った日の翌日から4か月以内
10か月
以内
相続税申告・納税(税理士業務)
相続税法第27条第1項|期限超過で延滞税・加算税が発生。遺産分割が未了でも申告は必要
3年
以内
相続登記(司法書士業務)
不動産登記法第76条の2|2024年4月義務化。違反で10万円以下の過料。相続を知った日から3年以内

手続きの全体タイムライン

STEP 2手続きの全体タイムライン

相続発生から完了までの流れを時系列で整理します。

死亡
直後
葬儀・死亡届・各種届出
死亡届(7日以内)・健康保険・年金の手続き。並行して遺言書の有無を確認する
〜
1か月
相続人調査・戸籍収集
出生から死亡までの戸籍を収集。複数自治体への郵送請求が必要な場合は2〜4週間かかる
1〜3
か月
財産調査・遺産分割協議
財産目録の作成・相続人全員で分け方を協議。ここが最も時間がかかる工程。相続放棄の期限(3か月)も意識する
3〜6
か月
各種名義変更・払戻し手続き
銀行口座の解約・不動産の相続登記・車の名義変更など。書類提出後は各機関の審査待ちになる
〜
10か月
相続税申告(税理士)
財産評価・申告書作成に2〜3か月かかる。不動産がある場合は早めに税理士へ相談を
✓
手続き完了
シンプルなケースで2〜3か月、一般的なケースで4〜6か月、複雑なケースでは1年以上

ケース別の目安期間

STEP 3ケース別の目安期間

相続手続きの期間は、財産の種類・相続人の数・話し合いのまとまり具合によって大きく変わります。

シンプルなケース
2〜3か月

相続人が配偶者・子のみ
不動産なし・預貯金のみ
相続人全員の仲が良く協議がスムーズ
相続税なし

一般的なケース
4〜8か月

不動産あり
相続人が3〜5人
協議に時間がかかる
相続税の申告が必要

複雑なケース
1年以上

相続人が多い・疎遠
遺産分割がまとまらない
代襲相続・数次相続あり
調停・審判に発展

手続きが長引く原因

STEP 4手続きが長引く原因

相続手続きが予想より長くなる主な原因は以下の4つです。

① 遺産分割協議がまとまらない(最大の原因)
相続人の誰かが連絡不通・印鑑を押さない・内容に不満があるなど。1人でも欠けると手続きが完全に止まります。

② 戸籍収集に時間がかかる
転籍が多い場合は複数の自治体へ順番に郵送請求が必要。1往復に1〜2週間かかるため、4〜5か所あると1か月以上かかることも。
③ 財産の把握が不十分
後から預金口座・株・保険が判明して協議書を作り直すことになる。財産調査は早めに・広く行うことが重要。
④ 金融機関・法務局の審査待ち
書類を提出してからも、銀行で1〜2か月、法務局で1〜2週間の審査期間がある。書類不備があれば作り直しになる。

早く終わらせるためのポイント

STEP 5早く終わらせるためのポイント
1
戸籍収集と財産調査を同時に進める
どちらも後の手続きの前提。郵送請求の返送待ちの間に財産調査を進めると時間を節約できる。
2
法定相続情報一覧図を取得する(法務局・無料)
戸籍の束の代わりに1枚で複数機関の手続きに使える。銀行・法務局・役所の手続きを並行して進める際に便利。
3
複数の金融機関は同時並行で進める
書類提出後は審査待ちになるため、銀行A・B・Cに同時に申請することで時間を大幅に短縮できる。
4
相続税が心配なら早めに税理士へ
分割方法を決める前に税理士に相談すると節税の選択肢が広がる。10か月の期限から逆算すると、6か月目頃には着手したい。

当事務所でできること

当事務所でできること

手続きが思うように進まずに止まっていませんか?

・相続人調査・戸籍収集をどこから始めればいいかわからない
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戸籍収集・財産目録の整理・遺産分割協議書の作成・手続き全体のスケジュール管理は行政書士がサポートできます。相続税は提携税理士、不動産登記は提携司法書士をご紹介します。

🏛 行政書士(当事務所)
戸籍収集・財産目録の整理
遺産分割協議書の作成
手続き全体のスケジュール管理
⚖ 司法書士(ご紹介)
不動産の相続登記
(2024年4月より義務化)
📊 税理士(ご紹介)
相続税の申告・納税
準確定申告

三重県鈴鹿市の行政書士事務所

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まとめ

まとめ
最優先
相続放棄の要否を3か月以内に判断
借金がある場合は特に最優先。期限を過ぎると放棄できなくなる
目安
シンプル2〜3か月・一般4〜8か月・複雑1年以上
遺産分割協議がまとまるかどうかが最大のポイント
短縮
のコツ
戸籍収集・財産調査を並行/法定相続情報一覧図の活用
複数の銀行への手続きは同時並行で進める
【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、法的助言を提供するものではありません。個別の事情により手続きや結果が異なる場合がありますので、具体的なご相談は専門家にお問い合わせください。

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